Skip to main content

今年のアーモンドの収穫量はやや増加の見込み

開花時期の悪天候と低温の春にもかかわらず、2023年の収穫量は2022年より1%増加する見込み

2023/7/25

開花時期の悪天候と低温の春にもかかわらず、2023年の収穫量は2022年より1%増加する見込み

世界最大のアーモンド生産地である米国カリフォルニア州の約7,600のアーモンド生産農家ならびに100を超える製造加工業者で組織される「カリフォルニア・アーモンド協会」(本拠地:米国カリフォルニア州モデスト)は、米国農務省(USDA)全国農業統計局(NASS)が発表した「2023年カリフォルニア・アーモンド客観的予測レポート」によると、2023年のカリフォルニア州のアーモンド生産量は26億ポンドとなり、昨年の25億7000万ポンドを1%上回る見込みであることを発表しました。

「2023年客観的レポート」の予測は、記録的に雨が多かった冬、雨と風のためにミツバチの飛行が制限されたこと、そして低温の春の影響を受けたもので、2023年5月に米国農務省全国農業統計局が発表した「2023年カリフォルニア・アーモンド主観的予測レポート」から4%上昇しました。米国農務省によると、2023年の1エーカーあたりの収穫量は2022年から20ポンド減少し、1,880ポンドになると予想され、2009年以来最も低い水準となります。

米国農務省全国農業統計局は、この収穫量のわずかな増加は、厳しい条件にもかかわらず、ナッツのサイズが大きくなったためであるとし、次のように述べています。「記録的な降雨量と前例のない荒天により、カリフォルニア州内のアーモンド農園でのミツバチの受粉活動が妨げられました。また、平年より低い気温が初夏まで続き、作物の成熟を遅らせたこともその一因として考えられます。」

カリフォルニア・アーモンド協会の会長兼最高経営責任者(CEO)のリチャード・ウェイコット(Richard Waycott)は、次のように述べています。「カリフォルニアのアーモンド農家はここ数年、一連の課題に直面しており、3年間にわたる干ばつに続いて、雨が多く低温が続いた冬と春は、今までと違った課題をもたらしました。しかし、それにもかかわらず、収穫量が増加するという予測は、カリフォルニアのアーモンド農家の回復力を示しています。アーモンド農家は、生産コストと資金調達コストの上昇、そして開花時期にミツバチの飛行時間が大幅に制限されるという問題に直面しながらも、懸命に対処してきました。少なくとも今のところは、豊富な雨と雪によって農業用水の状況が大幅に改善されているほか、物流が継続的に改善していることに非常に感謝しています。カリフォルニアのアーモンド農家の忍耐強さは、高品質のカリフォルニア産アーモンドの生産で、世界中の消費者の未来のニーズに応えようとする彼らの決意とともに、賞賛に値するものです。」

アーモンドの木1本あたりの予想平均収穫粒数は3,953個で2022年から3%減少し、ノンパレル品種の平均収穫粒数は4,004個で昨年より1%増加しました。サンプルされたすべての品種の粒重の平均は1.67gで2022年の平均から14%増加しました。ノンパレル品種の粒重の平均は1.69gで2022年の平均から9%増加しました。

「2023年 客観的レポート」は、統計的に厳密な方法を用いた実際のアーモンドの個数に基づいています。調査は2023年5月26日から7月3日まで実施され、912のアーモンド農家を対象に1,824本をサンプリングしました。米国農務省全国農業統計局は、カリフォルニア州のアーモンド業界に向けて、情報に基づいたビジネス上の意思決定を行うために必要なデータを提供することを目的に、毎年、「主観的予測レポート」、「客観的レポート」、「作付面積レポート」を作成しています。


カリフォルニア・アーモンド協会について
高品質なカリフォルニア・アーモンドは、品種や栽培技術の改良のもと生産されています。数世代にわたる家族経営が多数を占めるアーモンド農家約7,600と約100の加工業者を代表するカリフォルニア・アーモンド協会は、戦略的な市場開発におけるリーダーシップや革新的な研究を通して、業界のベストプラクティスの導入を促進することにより、自然で健全な品質のアーモンドを推進しています。1950年に設立され、カリフォルニア州モデストに本拠を置く当協会は、米国農務省の監督下で、生産者により制定されたマーケティング・オーダーを管理する非営利組織です。協会の活動およびアーモンドに関する詳細は、公式WEBサイトおよび、TwitterInstagramをご覧ください。