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2022年のカリフォルニア・アーモンドの作付面積は 数十年ぶりに減少の見込み

ベアリング・エーカーは増加したが、新規植栽は減少し、アーモンド農園の撤去が増加

2022/12/27

世界最大のアーモンド生産地である米国カリフォルニア州の約7,600のアーモンド生産農家ならびに100を超える製造加工業者で組織される「カリフォルニア・アーモンド協会」(本拠地:米国カリフォルニア州モデスト)は、農業・環境科学調査・コンサルティング会社であるLand IQの新しいレポートによると、カリフォルニア・アーモンドの作付面積が25年ぶりに減少したことを発表しました。

2022年8月31日時点の総立木面積は164万エーカーと推定され、2021年同時期の166万エーカーと比較して減少しました。ベアリング・エーカー(2019年以前に植えられた収穫成果のあるアーモンド農園の作付面積)は、昨年の131万エーカーから134万エーカーへとわずかに増加しましたが、ノンベアリングエーカー(2020年に新たに植えられた、まだ収穫成果のないアーモンド農園の作付面積)は、2021年の35万3000エーカーから29万4000エーカーに減少しました。

Almonds

さらに、Land IQの2022年の「立木面積とアーモンド農園撤去の最終予測(Standing Acreage and Removal Final Estimate)」では、約3万エーカーの農園を「ストレスを受けている」または「放棄されている」に分類していますが、Land IQによると、これらのアーモンド農園は「回復能力がある可能性がある」ため、立木面積の合計に含まれるとしています。

撤去された農園の増加は総作付面積の減少の原因となっており、この傾向は2021年から続いています。撤去された農園の総面積は、2021年の撤去面積56,900エーカーに対し、2022年は8月31日現在で約60,400エーカーとなりました。

カリフォルニア・アーモンド協会の会長兼最高経営責任者(CEO)のリチャード・ウェイコット(Richard Waycott)は、次のように述べています。「Land IQのレポートは、今後1年間、カリフォルニア・アーモンドの作付面積が減少傾向にある可能性を示しています。今回の推定作付面積は、2022年8月31日までに収集されたデータに基づいているため、この秋の収穫期とポストハーベスト期において発生しうる追加の撤去面積は反映されていません。これらのデータは、2023年4月に発表される次回の作付面積推定値に反映される予定です。」

これらの推定は、現地での広範な調査や高度なリモートセンシング分析など、複数のエビデンスに基づいて算出されています。Land IQは、2022年の立木面積推定値は98.8%の精度であると述べています。

Land IQが11月に発表する「最終作付面積予測(Final Acreage Estimate)」は、米国農務省(USDA)の農業統計局(NASS)が2022年4月に発表した「作付面積レポート(Acreage Report)」、5月の「主観的測定レポート」、7月の「客観的測定レポート」とともに、カリフォルニア・アーモンドの統計的な透明性と現状を、世界中の業界関係者に提示するためにカリフォルニア・アーモンド協会が委託して作成しているものです。

2018年に、カリフォルニア・アーモンド協会は初めて、カリフォルニア州サクラメントを拠点とするLand IQに委託し、カリフォルニア・アーモンドの分布を示す包括的な地図を開発しました。この地図は、10年以上にわたる研究の成果です。


カリフォルニア・アーモンド協会について
高品質なカリフォルニア・アーモンドは、品種や栽培技術の改良のもと生産されています。数世代にわたる家族経営が多数を占めるアーモンド農家約7,600と約100の加工業者を代表するカリフォルニア・アーモンド協会は、戦略的な市場開発におけるリーダーシップや革新的な研究を通して、業界のベストプラクティスの導入を促進することにより、自然で健全な品質のアーモンドを推進しています。1950年に設立され、カリフォルニア州モデストに本拠を置く当協会は、米国農務省の監督下で、生産者により制定されたマーケティング・オーダーを管理する非営利組織です。協会の活動およびアーモンドに関する詳細は、公式WEBサイトおよび、TwitterInstagramをご覧ください。