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カリフォルニア・アーモンド協会の新しい研究結果で、アーモンドの日常的な摂取が、UVBに対する肌の抵抗力の向上を示唆

アジア人の若い女性がアーモンドを3ヵ月間毎日間食として摂取したところ、UVB(紫外線B派)に対する肌の抵抗力向上が明らかに

2021/9/15

カリフォルニア・アーモンド協会の新しい研究結果で、アーモンドの日常的な摂取が、UVBに対する肌の抵抗力の向上を示唆

世界最大のアーモンド生産地である米国カリフォルニア州の約7,600のアーモンド生産農家ならびに100を超える製造加工業者で組織される「カリフォルニア・アーモンド協会」(本拠地:米国カリフォルニア州モデスト)は、アーモンドを摂取することで、UVB(紫外線B波)によるダメージに対する肌の抵抗力が高まることを示唆する新しい研究結果を発表しました。

健康的な食事は、肌の健康に重要な役割を果たします。研究者たちは実際に、食事の選択が、日焼けによるダメージから肌を守る機能にどのような影響を与えるかについて調査を開始しています。日焼けによる肌のダメージを防ぐためには、長時間の日光浴を避け、肌を守る服を着用し、局所的な日焼け止めを使用することが重要ですが、食事の選択がその役割を果たしている可能性が示唆されています。『Journal of Cosmetic Dermatology』誌に掲載されたこの新しい研究1 は、アーモンドを摂取することにより、UVBに対する肌の抵抗力が高まることを示唆する初めての臨床的証拠を示しています。カリフォルニア・アーモンド協会は、本研究に資金提供しています。

カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の研究者らは、アーモンドを毎日摂取することで、日焼けによる肌のダメージの主な原因であるUVBに対する肌の抵抗力が高まり、肌のきめが改善するかどうかを調査しました。本研究では、スキンタイプが「赤くなりやすく、日焼けしにくい」から「少しだけ赤くなり、日焼けしやすい」に当てはまる、正確にはフィッツパトリック・スキンタイプII、III、IVに分類されるアジア人を自認する18〜45歳の若い女性が参加しました。各被験者は、無作為にアーモンドを間食する介入群とプレッツェルを間食する対象群の2つのグループに分けられ、各グループは12週間の調査期間中に毎日、アーモンド(42g、246カロリー)または対象スナックのプレッツェル(51g、200カロリー)を摂取しました。試験終了時に29名の参加者のデータを分析し、調査結果を作成しました。

UVB抵抗性は、試験開始時と終了時の各被験者のMED(最小紅斑量)を定量化することで測定しました。 MEDとは、皮膚の特定の部位にわずかな発赤や紅斑を生じさせるのに必要な最小のUVB照射量を指します。本試験では、日射量の少ない腕の内側の皮膚を測定場所としました。紅斑は日焼けによる肌のダメージの最初の兆候であることから、MEDが増加すると、UVBに対する保護力(または抵抗力)が向上することになります。

試験開始時には、両群間でMEDに差はありませんでした。調査開始から12週間後、アーモンドを間食する介入群の女性では、プレッツェルを間食する対象群と比較して、MEDの増加(~20%)、および最小紅斑に達するまでの曝露時間の増加が見られました。プレッツェル対象群では、MEDおよび曝露時間に統計的に有意な変化は認められませんでした。

本研究の研究責任者で、カリフォルニア大学ロサンゼルス校の臨床栄養学部長で医学教授のZhaoping Li博士は、次のように述べています。

「私たちの研究チームは、特定の食品が健康な肌を維持し、肌が持つ自然な防御力を内側から強化するのに役立つかどうかに関心を持っています。今回の研究は、食事の選択が肌の健康に重要な影響を与えるという説について、追加の証拠を示しました。アジア人の若い女性が12週間、毎日アーモンド(42g)を摂取することで、UVB抵抗力の指標であるMEDが約20%改善したことがわかりました。この結果は、アーモンドを食生活に取り入れることで、UVBに対する肌の内側の防御力が高まることを示唆するものです。」

本研究では、皮膚科医によって評価された肌のきめ、皮脂、水分量を副次評価項目として測定しましたが、これらの指標では、経時的またはグループ間で有意な差は見られませんでした。

本研究の限界は、特定の照射量および照射時間においてUVB耐性があると判断された被験者を除外したため、予定よりも被験者の数が少なくなったことにあります。 本研究では、一般的な太陽光照射やUVA(紫外線A波)照射の効果は調査しておらず、UVB照射に対する肌の防御効果に限定しています。また、本研究では若い人のみを対象としており、中等度から重度の光老化肌を持つ高齢者や、他の肌タイプや民族に対するアーモンド摂取の効果については、さらなる研究が必要です。

本研究は、アーモンドの摂取が肌の健康に果たす役割について調査している類似した研究と同様の結果となりました。最近発表された他の研究2 では、フィッツパトリック・スキンタイプI(必ず赤くなり、日焼けをしない)またはII(いつも赤くなり、日焼けは少ない)の健康な閉経後の女性49名を対象に、毎日アーモンドを摂取することでシワの重症度と顔全体の色素強度(肌の色のむら)にどのような影響を及ぼすかについて調査しました。介入群には、1日に必要とされる推定エネルギー量の20%(1日平均340カロリー)に相当する約60gのアーモンドを摂取してもらい、対照群には、同じく1日に必要とされる推定エネルギー量の20%に相当する、ナッツを含まないスナックを摂取してもらいました。24週間後の写真画像解析によると、介入群は、対照群に比べて、シワの度合い(16%)と色素強度(20%)が減少したことが確認されました。

アーモンドには、食物繊維(100gあたり12.5g/30gあたり3.5g)と、マグネシウム(100gあたり270mg/30gあたり1mg)、カリウム(100gあたり733mg/30gあたり220mg)、ビタミンE(100gあたり25.6mg/30gあたり7.7mg)を含む15種類の必須栄養素が含まれています。*30gは、当協会が推奨するアーモンドの1日摂取量約23粒相当です。

アーモンドには、食物繊維(100gあたり12.5g/30gあたり3.5g)と、マグネシウム(100gあたり270mg/30gあたり1mg)、カリウム(100gあたり733mg/30gあたり220mg)、ビタミンE(100gあたり25.6mg/30gあたり7.7mg)を含む15種類の必須栄養素が含まれています。*30gは、当協会が推奨するアーモンドの1日摂取量約23粒相当です。

研究概要
研究内容

  • 本研究では、アジア人を自認する若くて健康な女性を対象に、アーモンドの摂取がUVBに対する抵抗力を高め、肌の老化を抑えるかどうかを調査しました。 参加者(n=29、年齢18-45歳)は、フィッツパトリック・スキンタイプII、III、IVの女性で、12週間にわたり、毎日アーモンド(42g、246カロリー)または同カロリーのプレッツェル(51g、200カロリー)のいずれかを摂取してもらいました。
  • 試験開始時に、参加者の体重、身長、肌タイプ、メラニン(色素)、水分、皮脂(油分)、紅斑(赤み)、アラガン肌荒れ基準(エステティック施術前後の肌荒れを数値で評価する基準)などの肌特性を測定しました。これらは、4週間、8週間、12週間経過時にそれぞれ測定されました。
  • 本研究の主要な評価項目は、腕の内側の皮膚に紅斑(赤み)を誘発する、UVB照射によるMEDを定量化することでした。 副次評価項目は、顔面皮膚のメラニン、水分、皮脂、紅斑、アラガン肌荒れ基準でした。 研究者らは、過去の研究でMEDを誘発したUVBの最低量を設定しました。腕の内側で測定されたMEDの結果は、肌全体の健康状態における有効な指標となります。腕の内側は通常、日光にさらされることがないため、日焼けによる肌のダメージの変化を測定することができます。
  • アーモンドを摂取した介入群では、フィッツパトリック・スキンタイプIVの参加者が多かったですが、統計的に有意な差はみられませんでした。 UVB照射の量とタイミングは、肌タイプに合わせて調整されました。

研究結果

  • アーモンドを摂取した介入群では、最終調査時(12週間後)におけるMEDおよび紅斑を誘発するのに必要な照射時間が、調査開始時(ベースライン)と比較して、有意に増加(p=.006)しました。 さらに、アーモンドを摂取した介入群とプレッツェルを摂取した対象群では、MEDの増加量が統計的に異なっていました。
  • アーモンドを摂取した介入群では、ベースラインから12週目までの間に、MEDが415±64から487±59(18.7±19.2%、p+0.006)に増加したのに対し、プレッツェルを摂取した対象群の女性では415±67から421±67(1.8±11.1%)に増加しました。また、最小の紅斑(赤み)に到達するまでの照射時間に関しても、アーモンドを摂取した介入群(160±23から187±25(17.5±22.2%)に増加)では、プレッツェルを摂取した対象群(165±27から166±25(1.7±14%)に増加)に比べて有意に増加しました(p=0.026)。
  • ベースライン時には両群ともMEDに有意な差がなかったことから、MEDの変化はアーモンドの介入によるものであることがわかりました。アーモンドを摂取した介入群におけるMEDと照射量の増加は、12週間後では、プレッツェルを摂取した対象群と比較して、紅斑(赤み)を誘発するのに、より多くのUVB照射が必要であったことを意味します。
  • 皮膚科医による、紅斑やアラガン肌荒れの評価では、両グループ間に有意な差は見られませんでした。
  • キュートメーター測定による、メラニン指数、皮脂水分量、紅斑には、有意な差は見られませんでした。
  • アーモンドの介入によって紫外線耐性が向上したメカニズムについては、現在のところ不明です。 研究者らは、アーモンドに含まれる栄養素(一価不飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸、ビタミンE、ケルセチン(フラボノイドの一種)、その他のフェノール化合物やポリフェノール化合物)が、ヒトの皮膚の抗酸化力や抗炎症力を向上させ、それがUVBに対する防御力の向上につながっているのではないかと推測しています。

結論

アジア人の若い女性が、12週間にわたりアーモンドを1日1回(42グラム)間食したところ、UVB耐性が向上しました。 この結果は、アーモンドを食生活に取り入れることで、UVBに対する皮膚内部の防御機能が向上することを示唆しています。


1『Journal of Cosmetic Dermatology』、アーモンド摂取で、健康なアジア人女性のUVB耐性が向上する、2021;00: 1-6、https://doi. Org/10.1111/jocd.13946。Li JN, Henning SM, Thames G, Bari O, Tran PT, Tseng C-H, Heber D, Kim J, Li Z.
2『Nutrients』、顔のしわと色素沈着に対するアーモンドの効果に関する前向き無作為化比較試験、2021; 13(3):785、https://doi.org/10.3390/nu13030785。Rybak I, Carrington AE, Dhaliwal S, Hasan A, Wu H, Burney W, Maloh J, Sivamani RK

カリフォルニア・アーモンド協会について
高品質なカリフォルニア・アーモンドは、品種や栽培技術の改良のもと生産されています。数世代にわたる家族経営が多数を占めるアーモンド農家約7,600と約100の加工業者を代表するカリフォルニア・アーモンド協会は、戦略的な市場開発におけるリーダーシップや革新的な研究を通して、業界のベストプラクティスの導入を促進することにより、自然で健全な品質のアーモンドを推進しています。1950年に設立され、カリフォルニア州モデストに本拠を置く当協会は、米国農務省の監督下で、生産者により制定されたマーケティング・オーダーを管理する非営利組織です。協会の活動およびアーモンドに関する詳細は、公式WEBサイトおよび、TwitterInstagramをご覧ください。

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