持続可能性

アーモンド:持続可能な栽培

growing good sustainability 当協会の持続可能性への取り組みおよび日々の改善に関する詳細は、『Growing Good | Almond Sustainability 2017』 でご覧ください。6,800以上のアーモンド生産農家で構成されるカリフォルニア・アーモンド協会は、安全なアーモンドを安定供給するだけではありません。経済的に実現可能で、科学的研究とコモンセンスに基づき、環境や周囲に住む人々、従業員を尊重した、持続可能な農作業を行う努力をしています。その結果、栄養豊富で安全な食品が数多く生産されています。1 

カリフォルニア・アーモンド協会は、農家が複雑な問題に対処できるよう、1973年以来、研究に投資してきました。今年は、次世代農業と持続可能な農作業を調査する研究プロジェクトに480万ドル投資しています。この研究プロジェクトは、かんがい効率、大気質、ミツバチの健康といった持続可能性に関する多様な課題を調査し、農作業に対する理解を深め、改善するための基盤となっています。

カリフォルニア・アーモンドの農家と加工業者は、以下のような持続可能な農作業に関して、積極的に取り組む努力を続けています。すべての生産農家において改善が進んでいる持続可能な農作業についてよりよく理解し、またそうした問題に関する教育を継続して提供することを目的の一つとし、2009年にカリフォルニア・アーモンド・サステナビリティ・プログラムを確立しました。

現在までに、カリフォルニアのアーモンド栽培地の23%近くは、すでに評価が完了しています。

当協会の持続可能性への取り組みおよび日々の改善に関する詳細は、『Growing Good | Almond Sustainability 2017』でご覧ください。

 

水に関する問題:少ない水でより多くの収穫

あらゆる食物の成長・生産には水が必要です。そのため、水の効率的な利用とかんがい管理は、カリフォルニアのアーモンド農家にとって常に優先事項です。実際、過去20年間で、革新的な農業と生産開発により、1ポンドのアーモンドを育てるために必要な水の量は33%減少しました。2

これまでの達成は以下のとおりです。

  • 70%以上のアーモンド農園が節水マイクロかんがいシステムを利用していると報告しています。カリフォルニア州全体での利用率は平均42%で、アーモンド農園での利用率はそれをかなり上回っています。3,4
  • 80%以上の農家が需要に応じたかんがいを農園で利用していると報告しています。これは、定期的に水をまくのではなく、天候、土壌水分、木のニーズを総合的に考慮して、かんがい方法を決めるものです。3

地下水を取り戻す

カリフォルニア・アーモンド協会は、枯渇した帯水層に再び水を補充するために、ローレンス・バークレー国立研究所、カリフォルニア大学デービス校、Land IQ(ランドIQ)、Sustainable Conservation(サステイナブル・コンサベーション)と連携し、カリフォルニアにおける将来の水資源の持続可能性に向け、カリフォルニアのアーモンド農家が担う役割を決定しました。季節ごとの洪水による余分な水を休眠期のアーモンド農園に流し込むことで、農園の地下水が再び満たされます(地下水のリチャージ)。これは、地下の帯水層だけでなく地域にもメリットになるはずです。予備の調査結果によると、カリフォルニアのアーモンド農園の内67万5,000エーカーが地下水のリチャージに程よく適した、良い土壌をしていると示しています。5

廃棄物の最少化

Buds, Bees and Bloom- Part 3: Bloom アーモンドの木は複数の生産物を生み出していることをご存じでしたか? 私たちが食べているアーモンドの粒だけでなく、家畜のエサになる果皮や家畜のベッドに使用する殻などが副産物として得られます。アーモンドの木そのものも、生産寿命が終わると、代替エネルギーや土壌の質改善に利用されます。

アーモンドは、皮、核、殻などの廃棄物を除いて販売されます。果皮や殻、木材はごみ埋め立て地へ送られているのではありません。それらを活用する責任を負い、高い価値やメリットを享受できるのは、消費者ではなく業界なのです。

カリフォルニア・アーモンド協会は、このような従来のアーモンドの利用のほかに、これらの副産物を食品、自動車、医薬品、プラスチックなどの分野での製造ニーズに利用できないか、新しく革新的な利用方法を探求する研究に重点的に投資しています。

カーボンフットプリント

カリフォルニアのアーモンド農園は、アーモンドの農法と生産方法を継続的に改善しているだけではありません。カリフォルニア大学デービス校が行ったアーモンドのライフ・サイクル・アセスメント(LCA)研究で明らかにされた、アーモンド固有のメリットも提供しています。研究では、カリフォルニアにある1億3,000万本ものアーモンドの木6が、25年間のライフサイクルでかなりの量の二酸化炭素や強力な温室効果ガスをためて蓄えており、アーモンドの副産物の利用が二酸化炭素排出量および環境への影響を低減することを、実証しています。

アーモンド生産の先進化と方針の転換を同時に行えば、カリフォルニアのアーモンド・コミュニティーは、カーボンニュートラル、あるいはカーボンネガティブにさえなり得ます。現在、アーモンド業界が排出する二酸化炭素の50%が、木が二酸化炭素を取り込むことと現行の農作業により相殺されています。7

より広い食物としての範囲で見ると、研究者のAlissa Kendall博士は「カリフォルニア・アーモンドは他の栄養豊富な食物よりも二酸化炭素排出量が少ない」と述べています。

理想的な場所

カリフォルニアはアーモンド栽培に必要な、地中海性気候を持つ数少ない場所の一つです。その他に、地中海周辺、オーストラリア、南アフリカ、チリなどの気候が適しています。

カリフォルニアには、この恵まれた気候に、豊かな土壌、水資源とインフラ、革新的な技術、研究機会があるため、世界最大のアーモンド生産地となっています。実際、カリフォルニアは米国内の果物、ナッツ、野菜の50%以上を生産しています。

経済的価値の創出

Buds, Bees and Bloom- Part 3: Bloom カリフォルニアは、このような理想的な条件に恵まれているため、世界のアーモンド供給量の80%以上を生産しており、米国内へのアーモンド供給量の99%を占めています。8これにより比較優位が得られ、農家だけでなく、カリフォルニア全体に経済的価値を生み出しています。カリフォルニア大学Agricultural Issues Center(農業問題センター)の研究によると、カリフォルニアのアーモンド業界全体で、州全体にわたり約10万4,000件の雇用を生み出しているそうです。

総体的に見れば、ジェネラル・モーターズが北米中で雇用している数とほぼ同じです。これらの雇用は複数の産業にまたがり、210億ドル以上の粗利益をカリフォルニアにもたらし、州全体の経済規模に約110憶ドル貢献しています。9

将来の農業

カリフォルニアのアーモンド農家の90%以上が家族経営で、その多くが3世代目や4世代目であり、事業を子どもたちに受け継ぐ予定です。10アーモンド生産者は、家族や、周囲の地域コミュニティー、環境を守りながら、現在、そしてこれからの世代のために、資源を慎重に管理し、被雇用者に継続して仕事を与えることの必要性を認識しています。

持続可能性への取り組みに関する詳細はAlmondSustainability.orgをご覧ください。


1カリフォルニア・アーモンドの持続可能性とは? 持続可能なアーモンド農業は、経済的に実現可能で、科学的研究とコモンセンスに基づき、環境や周囲に住む人々、従業員を尊重した生産方法を活用し、その結果、栄養豊富で安全な食品が豊富に生産されます。
2カリフォルニア大学、『UC Drought Management』、2010年2月。国際連合食糧農業機関、FAO Irrigation and Drainage Paper 66『Crop yield in response to water』、2012年。カリフォルニア・アーモンド協会、『Almond Almanac』、1990~1994年、2000~2014年。
3カリフォルニア・アーモンド・サステナビリティ・プログラム、2014年1月。
4カリフォルニア州水資源局、『California Water Plan Update 2013』、2014年10月。
5Land IQ、『Groundwater Recharge Suitability Analysis』、2015年11月。
6米国農務省農業統計局、『2015 California Almond Acreage Report』、2016年4月。6米国農務省農業統計局、『2016 California Almond Objective Measurement Report』、2016年7月。
7Alissa Kendall他、『Life cycle-based assessment of energy use and greenhouse gas emissions in almond production. Part 1: Analytical framework and baseline results』、『Journal of Industrial Ecology』、2015年。
8カリフォルニア・アーモンド協会および国際ナッツ・ドライフルーツ評議会、『The Cracker』、2014年。
9カリフォルニア大学Agricultural Issues Center、『The Economic Impacts of the California Almond Industry』、2014年12月。
10米国農務省、『2012 Census of Agriculture』